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次に業績考課に属する目標のウェート付けをします。ここでは目標@が70%、目標Aは30%の設定です (ウェートa)
そして、能力考課の考課要素@ABは、50%、30%、20%の割合となっています (ウェートa)
目標や考課要素は10点満点で評価され、点数として示されています。この人の場合、この期における人事考課の結果は総計の6.00として扱われます
これはあくまで一例です。どのレベルの社員に、どの考課要素を選び、どのようにウェート配分するかは、自社が何を最も重視するかによって左右されます

また、給料と賞与にわけて、考課要素を使い分けるケースもあります。その場合、昇給については能力考課や情意考課を用い、賞与については業績考課が用いるのが一般的です
短期的な業績の善し悪しは「賞与」 に反映させ、社員の生活基盤であり、企業にとっては長期的な人件費負担増となる「給与」 については、慎重に配慮しようという姿勢です
このように給与は生活維持のために、そして成果には賞与で応える、という傾向が強くなっています
企業業績の先行きが不透明であり、給与は労働基準法による規制を受けるため、企業は給与の上昇に対して、より慎重な姿勢で臨まざるを得なくなっています
正解はなし
どのような人事考課がベストなのか、その答えはありません。会社によって適した人事考課の種類があり、不向きな考課項目があります
確実に言えるのは、人事考課は経営のためにある、ということです。経営方針に沿った人事考課であれば、どんな考課項目でも、どんなウェートづけでもかまわないのです
メディアやコンサルタントは商売上の必要性で、常に流行を伝え、仕掛けてきますが、最新の人事考課が自分の会社にとって最適とは限りません
大切なことは、いまの人事考課が自社の経営にどれだけ役に立っているかを適切に判断し、定期的にメンテナンスのできる人材を養成していくことです。そうしないといつまで経っても人任せ、他社のマネ、コンサルタントの言いなりで、オカネだけを使うことになります
人事考課の目的の一つは社員の評価にあります。評価を下し、それをもとに給料や賞与を決定したり、昇給・昇格などの処遇に結びつけます 評価制度には が求められます
人事考課が制度として導入されていないと、評価する基準、モノサシがありません。このため役員、管理職による評価がこれら5つの要素を欠く恐れがあります。人事考課内容を定期的にメンテナンスしていない場合も同様です すると評価される社員側からは、えこひいきがある、好き嫌いで評価されている、印象だけで評価された、といった不満が発生することになります。これがモチベーションを下げてしまいます 厚生労働省の調査によると、人事考課制度の導入割合は 300人以上〜1000人未満の企業では、80% 100人以上〜300人未満の企業では、65% 30人以上〜100人未満の企業では、40% となっています(平成14年度雇用管理調査)
社内の共通言語とは
社員数が50人未満ぐらいまでなら、社長一人ですべての社員の人事考課を行うことはできるでしょう。この規模までなら、評価制度がなくても、「人事考課はオレの頭にある」、と社長が言えば十分かもしれません
ただしこの場合、社長は常日頃から自分の考えを社員の前で話さなければなりません。
トップの評価基準、モノサシを社員に語って聞かせることが必要です
これが、モチベーションを向上させる人事考課で必要とされる 考課要素の定義づけ です
たとえば、「革新性」 を評価すると言っても、革新性の定義がされていないと、管理職や社員はその意味や内容がわかりません
自分では十分に革新性がある、と思っていた社員が、革新性に乏しい、と評価され不満を募らせる、こんなケースはよくあります
人事考課が機能を果たすためには、考課要素の言葉の意味が定義づけられ、それが社員の間に共有され、浸透していることが必要です
人事考課のもうひとつの大切な役割は、社員の能力開発を促進させることにあります
「なぜ人事考課が能力開発につながるのですか?」 という質問を受けることがあります
人事考課は過去の結果にもとづいてなんらかの評価をするものです。評価という結果には必ず原因があり、その原因をフィードバックを通じて部下に理解、認識させることが能力開発へつながります
被考課者(=部下)は、フィードバックを受ける中で、次のような点を認識することができます - 自らの強み、弱み
- 評価された点
- 不得意とする分野
- 改善が必要な思考や行動
- 必要となる教育、研修
- キャリア開発の方向
人事考課が能力開発につながるのではなく、人事考課とそのフィードバックが能力開発につながるのです。フィードバックを受けることで能力開発が進み、人材育成、モチベーションアップにつながります
一般的にフィードバックは職能面接という形で行われます。当事務所では、この職能面接を効果的に実施するための「人事面接マニュアル」 を無料ツールとして提供しています
残念ながら、多くの中小企業では、このフィードバックが行われていません
その理由としては
- 考課の中味を知らせたくない
- 評価の結果について質問されると答えられない
- 上司と部下の人間関係が悪くなる
- マイナスの考課を見せると、やる気をなくすのが心配
などが考えられます
その結果、人事考課が単に社員の優劣をつけるだけの機能しか果たしていないのです。これでは、能力開発が進まず、人材育成にもつながりません
自分が小学生だったころを思い出してみてください。
通知表に書かれたの先生のコメントを何度も読み返しませんでしたか? 点数よりもコメントの方が強い印象として残っていませんか?
あれは、フィードバックだったのです
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